セックスの相性 その1「最新エロ機械」
おかしくなっちゃうよぉおー」
「ピー!ピー!イケメンなのにHはイマイチぃ~
でもケンジ君と付き合えたら、皆に自慢できるぅ~」
「はぁ・・・またか」
ケンジは枕元に隠してあったエロリンガルを取り出す。
「嘘ぉおーケンジ君エロリンガル持ってたのぉおー
嘘よそおーそれ嘘ぉお~本当に気持ちよかったのよぉお」
「ふん!日本印のエロリンガルが間違えるはずないだろう!」
ケンジは印籠を見せるように、
エロリンガルを見せつける。
「そっそんなああー待ってーーー」
女は叫ぶが、
ケンジは一人、肩を落とし
部屋から出ていく。
2020年世界で初めて
喘ぎ声を翻訳する機械「エロリンガル」が
日本で発明され、発売されたのだ。
エロリンガルにかかれば、
本当に感じている喘ぎなのか、
それとも嘘、演技の喘ぎ声のが一発でわかるのだ
この最新エロテクノロジーにより、
SEXの相性抜群のカップルが生まれる反面、
演技という事がわかり、別れるカップルもいる。
そう、ケンジのように。
ケンジは20歳の超イケメン大学生。
大学内でも有名なイケメン、
そして優秀な大学生である。
次々と色んな女性がケンジの彼女になりたいと
寄ってくるが、エロリンガルが真実を暴露し、
皆玉砕してしまう。
大学入って何人と寝ただろうか。
今回、本気で好きになれるかも!と思って
抱いたのに、演技だったとは・・・
俺が悪いのか・・・
実は俺ってSEX下手なのか・・・
俺の最愛の女性はどこにいるのか
身も心も全てを捧げられる女性は・・・
ケンジは心底落ち込み歩き続ける。
木枯らしがケンジの心をも凍らせる。
一人暮らしをする自宅に帰り、
そのまま飯を食わずに、
ベッドに眠りこんでしまう。
次の日、目が覚めたのは、
朝の8時。
一晩寝ただけじゃ
少しも気分が晴れない。
このままどこかに消えてしまいたいと思いながらも
昨晩何も食べない事を思い出すと、
急に腹が減ってくる。
こんな時でもお腹はすくんだなーと
自嘲的に笑い、重い腰をあげ、
朝ごはんを作りはじめる。
目玉焼きが出来上がるのを
待っている間、
思い出すのはやはり昨日の事。
一層エロリンガルをぶっ壊してしまおうか・・・
しかし、逆にさらに
疑心暗鬼になってしまいそうだ・・
エロリンガルを一度でも経験したら、
手放せないじゃないか
なんてものを作りやがったんだ
あぁーエロリンガルの無い世界に行きたい
ケンジはそんな事を考えていていると、
いつの間にか目玉焼きが真っ黒になっている。
おい・・・なんだこれよこれ・・
真っ黒に焦げた物体を見つめていると、
苛々がつのってくる。
「ふっふざんけんなああああ」
フライパンを流しにぶん投げるように
放り込み、シャワーを浴びて、
大学に行く事にした。
これ以上家にいたら発狂しちまいそうだ
ケンジは身支度を整え、
家をあとにする。
続く


